HPのパソコンのリカバリディスクを作る
さて、今回はHPのPCでリカバリディスクを作る方法をご紹介します。
リカバリディスクの作成にはPC標準搭載のソフトウェアを使わないと作成できないことが多いです。
ところが、今回ご紹介するHP Cloud Recoveryは”対象のPCが故障で起動しない場合”でもリカバリディスクが作成できて緊急時にはありがたい仕様となっています。
HP Cloud Recoveryの使い方
準備するもの
- 32GB以上のUSBメモリ(DVDは使えません!またUSB3.0以上対応にしましょう)
- リカバリディスクを作るPC(HPのPCでなくても可)
- ツールのダウンロードとインストール(https://support.hp.com/jp-ja/document/c05318900)
HP Cloud Recoveryの実行
インストールしたHP Cloud Recoveryを実行するとウェルカムページが表示されますので次へ進みます。
システム情報ページが表示されます。
HPのPC上で実行すると自動でシリアル番号とモデル名が表示されます。
この設定値はCloud Recoveryを動かしているPCではなくリカバリするPCということに注意です。
もし実行しているPCとは別のリカバリディスクを作る場合は必ずシリアル番号とモデル名を変更してください。
リカバリするPCと不一致が発生するとリカバリに失敗したり、リカバリに成功したように見えてもドライバ不具合が発生して痛い目を見ることがあります。
続いてリカバリオプションを指定します。
特段の事情が無ければオペレーティングシステムとドライバーを選択しましょう。
※ここではとある事情でオペレーティングシステムのみにしています。
地域とダウンロードサーバーを選択します。
リカバリディスクの言語とデータのダウンロード先に影響があると思いますので正しく設定しましょう。
海外に設置しているけど使うのは日本人、という場合は地域をAsia Pacificにしてダウンロードサーバーを現地の地域にするとよいでしょう。
次へ進むとUSBメモリの選択画面になります。
未フォーマットでもデータが残っていても問題なし(当然データは消えますが)です。
PCのUSB3.0以上のポートにUSBメモリを接続して画面上で選択します。
※USB2.0でも進めますが、作成にかなり時間がかかりますので注意
あとは終了するまで待ちましょう。
当然ですが、処理中はUSBメモリを抜いたりPCの電源を切ったりしてはいけません。
また、リカバリディスクのデータはインターネット上のサーバーからダウンロードしますのでインターネット接続が切れてもいけません。
これまでの内臓ツールはPC内部のデータからリカバリディスクを作成するパターンが多かったのでインターネット接続は必須ではありませんでしたが、HP Cloud Recoveryはそうではありませんので注意です。
特にノートPCで普段、無線環境を利用している場合は有線LANを接続して実施しましょう。
どれぐらい時間がかかるの?
作成する機種やPC、インターネット環境によって当然異なりますが、私が作成したProDesk 600 G2 SFFの場合は以下のような感じです。
- USBメモリ:BUFFALO RUF3-K32GB-BL(USB3.1対応)
- リカバリ対象PC:HP ProDesk 600 G2 SFF(USB3.0対応、3.1非対応)
- リカバリディスクを作ったPC:同じ
- オペレーティングシステム+ドライバ:2~3時間
- オペレーティングシステムのみ:1時間
リカバリディスクを作ったPCがUSB3.1非対応だったので、対応PCで作成するともっと早いかもしれません。
どれぐらい時間がかかるか参考にしてみてください。